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  [No.1209] [固定URL] アミルの案 投稿者:アミル  投稿日:2017/07/13(Thu) 20:05:49

提出は、ここでよかったんでしょうか?
違ったら、またそちらにも張ります
よろしくお願いします


【とある流派の剣士修行。師匠と弟子の記録】:評価5:RD8
 ┣【修行開始、終わりなき基礎体力修行】
 ┣【目指せかっこいい剣士、理不尽な基礎動作修行】
 ┣【剣は友達、日常の剣身一体修行】
 ┣【剣だけじゃない、うちの流派の基礎体術修行】
 ┣【安全第一、剣術における防御の修行】
 ┣【創意工夫で敵を倒せ、攻撃の型の修行】
 ┣【一番大事な事、ちゃんとした師匠を見つける】
 ┗【師匠と一緒に修行の旅をした想い出】

設定文
【修行開始、終わりなき基礎体力修行】
  肉体を使い戦う者にとって、身体能力は基本であり最強の武器である。
 何をするにも、筋力の上昇というのは外せない。
 最低ラインは、剣を振っても体が流れない程度の筋力である。

  ある師弟の会話
 弟子「師匠、今日の修行は何ですか」
 師匠「今日はこの大きな石を背負って、あの山の頂上までうさぎ跳びで移動する修行だ」
 弟子「それと剣の技、なんの関係が」
 師匠「特にない、ただの足腰の鍛錬だ」

  時に、最低ラインを逸脱した修行も行われる。

【目指せかっこいい剣士、理不尽な基礎動作修行】
  剣術とは、剣をただ振る術ではない。
 剣で相手を斬るのは、結果である。
 剣で相手を攻撃出来る位置、態勢を作り上げる術をこそ、剣術と言う。
 そして剣術を使う者を、剣士と呼ぶのである。

  ある師弟の会話
 弟子「半身で、剣を自身の前に。」
 師匠「それでは体が見えている。剣は自分の武器であり、盾だ。」
 弟子「師匠、相手から自分がどう見えているのか、想像するのが難しいんです。」
 師匠「想像などしなくていい。自分が最もかっこよく見える角度を覚えるのだ。私を世界一の美男子だと思え。」
 弟子「それが一番難しいです。だって師匠、普通の顔のおっさんなんですもの。」
 師匠「ならば、普通の顔のおっさん好きになればいいだろうが。」

  修行とは、時に理不尽である。

【剣は友達、日常の剣身一体修行】
  剣士にとって、剣は道具ではない。
 自分の腕の延長、体の一部である。
 剣を握るこの手は、自分の腕の新たな関節。
 そうなるまでには、長い年月剣に触れている必要がある。

  ある師弟の会話
 弟子「師匠、雑巾がけやっておきました。」
 師匠「それがいいが、雑巾を剣で押さえるのはやめろ。」
 弟子「師匠、食事出来ました。」
 師匠「それはいいが、食事を剣に乗せて運ぶのはやめろ。」
 弟子「師匠、お背中流しましょうか。」
 師匠「ありがたいが、剣を置いてからにしてくれ。」

  修行とは、困難の連続である。

【剣だけじゃない、うちの流派の基礎体術修行】
  剣士の武器は、何も剣ばかりではない。
 時には空いた手を使い殴打し、時には足を使って相手との距離を作る。
 剣しか使えない者は、勝利者になる事はけしてないのだ。

  ある師弟の会話
 弟子「師匠、覚悟。」
 師匠「そんな攻撃、当たるわけないだろう。もっと頭を使え。」
 弟子「こうですか。」
 師匠「それは頭突きだ。相手は防具を付けているんだぞ、それでは自分が痛いだろう。」
 弟子「なるほど、相手の最も防御の薄い所。弱点を攻撃すればいいんですか?」
 師匠「そうなるな。」
 弟子「生活無能力者。甲斐性なし。女にモテないダメ師匠。」
 師匠「精神攻撃はやめろ、それは体術じゃぁない。」

  修行とは、かくも厳しいものである。

【安全第一、剣術における防御の修行】
  剣で敵を一刀両断にする、それは爽快な事だろう。
 ただしそれは、無数の防御の上に成立する。
 ただ剣を握って突撃するだけでは、命がいくらあっても足りない。
 自分の身を守る事こそ、剣士の必須技能である。

  ある師弟の会話
 弟子「どうですか師匠、受け流しってこんな感じですか?」
 師匠「まだまだ力に頼っているな。もっと柔軟に、相手の力に逆らわずだ。」
 弟子「どうしても怖くて、弾き飛ばそうとしちゃうんです。」
 師匠「当たったら痛い、そんな事は当然だ。だからこそ、相手の意図を察するのだ。」
 弟子「相手の意図を察する?」
 師匠「そうだ。相手のやろうとしている事を理解し、寄り添い、軌道修正をする。それが基本だ。」
 弟子「師匠、それが出来るならどうして女性にもてないんですか。」
 師匠「女性の思考を読むなんて、そんな経験したことないし。」
 弟子「女剣士に斬られてしまえばいいのに。」

  修行とは、終わりなきものである。

【創意工夫で敵を倒せ、攻撃の型の修行】
  最低限の事を学んだ後、初めて攻撃の練習をする事が許される。
 基本の型を覚え、応用し、反復する。
 剣というたった一つの武器で、万の攻撃を可能にする。
 だからこそ、剣術に特化した者、剣士と呼ばれるのである。

  ある師弟の会話
 弟子「袈裟から、切り上げ、体をひねって、唐竹。」
 師匠「剣ばかり使おうとするな。剣は体の一部。手足の動きと連動させるんだ。」
 弟子「連動ですか?」
 師匠「そうだ。例えば唐竹から、相手が避けた先に回し蹴り。体勢を崩した所に胴薙ぎといった風に。」
 弟子「へぇ、剣だけじゃなくていいんですね。」
 師匠「勿論だ。使えるモノは全てを使って、相手を打倒せ。」
 弟子「なるほど、使えるものはなんでも使ってですか。」
 師匠「俺から一本取れるくらいでなければ、実践では通用しないぞ。」
 弟子「それなら簡単じゃないですか。」
 師匠「ほう、ではやってみろ?」
 弟子「じゃぁ、防具脱ぎますんで待っててください。」
 師匠「やめろ、はしたない。」
 弟子「隙在り。」

  相手の弱点をつく、これも修行である。

【一番大事な事、ちゃんとした師匠を見つける】
  数多ある訓練も、修行も、独学では進歩が遅い。
 誰かに師事した6年の修行と、独学の6年の修行。
 差が出るからこそ、武術というのは受け継がれているのである。
 剣士の修行とは、師と呼べる相手を見つける所から始まる。

  ある師弟の会話
 弟子「師匠、部屋の片付けまだですか。」
 師匠「煩い。」
 弟子「師匠、洗濯くらいしてくださいよ。」
 師匠「悪かったな。」
 弟子「師匠の作った食事、焦げてます。」
 師匠「食えればいいんだ。」
 弟子「師匠って、ほんとだらしないですよね。」
 師匠「だからなんだ。」
 弟子「弟子が私で良かったですね。他の人じゃ愛想つかされますよ。」
 師匠「剣の修行に、愛想とかそんなものはだな。」
 弟子「師匠。」
 師匠「なんだ。」
 弟子「これからもよろしくお願いします。」
 師匠「………いつもありがとうございます。」
 弟子「よく言えました。」

  互いに支え合う事が出来る、それこそ師弟のあるべき姿である。

【師匠と一緒に修行の旅をした想い出】
  ただ剣術を覚えただけでは、それを実践で使用するなどできない。
 全ての修行を終えた後、師の監督の元それを使う。
 そして、心も体も剣士となった時。
 初めて、一人前となるのだ。

  ある師弟の会話
 弟子「師匠、次は何処に行きましょうか?」
 師匠「さぁな、気の向くままって奴だ。」
 弟子「温泉もいいし、今の時期だと海とかもいいですよねぇ。」
 師匠「おい、遊びに行くんじゃないんだぞ?」
 弟子「似たようなものじゃないですか。」
 師匠「まったく、いつになったらお前は一人前になるんだ。」
 弟子「私が一人前になっちゃったら、師匠絶対行き倒れますよね。」
 師匠「………そんなことはだな。」
 弟子「さ、次はどこに行きますか?」
 師匠「飯の美味い国にでも行くか。」
 弟子「はーい、師匠。」

  修行の旅をいつまでも終えない師弟もいる。


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