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設問130:剣士装備を作る 評価5(評価7を超えないこと)
【とある流派の剣士装備、師匠とお揃い】:評価5:RD8
┣【師匠のくれた額あて】
┣【流派の名前入り胸あて】
┣【うちの流派剣術専用の籠手】
┣【打突にも使える脛あて】
┣【道具を入れておく背負い袋】
┣【長旅にだって耐えられる胴着】
┣【歩きやすくて丈夫な靴】
┗【師匠にもらった私の片刃剣】
設定文:
【師匠のくれた額あて】
重装備の剣士というのも、他流派ではいるだろう。
だが、この流派では体術を阻害しない最低限の防具を纏う事になっている。
これは、体捌きで攻撃を避ける事が前提になっているからである。
急所だけを的確に守り、避けきれぬ時にだけ防具に頼る。
これが我が流派の戦い方である。
ある師弟の会話
弟子「師匠、何作ってるんですか?」
師匠「額あてだ。」
弟子「なんですか、それ。」
師匠「俺もつけてるだろうが、これだ。我が流派の防具だぞ。」
弟子「それ、お洒落でつけてるんだと思ってました。」
師匠「んなわけあるか。」
弟子「そうですよね。それがお洒落だったら、師匠の美的センス壊滅的ですよね。」
師匠「壊滅的だと思ってたのか。」
師が弟子に、自作のものを渡す習慣がある為、見た目は考慮されていない。
【流派の名前入り胸あて】
胸は、人体にとって重要な臓器が集まっている。
剣で貫かれる事は少ないが、矢などが当たる事はある。
一撃で活動不能にならない事、それが最低限の防備である。
ある師弟の会話
弟子「師匠、これが私の胸当てですか?」
師匠「そうだが、何かおかしいか?」
弟子「何かって、サイズですよサイズ。私、教えた覚えないです。」
師匠「つけてみろ。」
弟子「………あら、ぴったり?」
師匠「だろう、伊達にお前の師匠はやっていない。」
弟子「師匠がいつも何処を見ているのかわかりました。」
弟子の事を常に気に掛けるのも、師匠の務めである。
【うちの流派剣術専用の籠手】
我が流派は、拳や足での打突も併用する。
よって、時に武器になる小手は、必須である。
動きを鈍らせないよう、重量には気を使われている。
ある師弟の会話
弟子「師匠、籠手ってどうしてつけるんです?」
師匠「剣士の戦いにおいて、相手の手を斬るというのは勝利を意味するからだ。」
弟子「どういう事です?」
師匠「手を斬られると、剣が握れないだろう?」
弟子「なるほど、だから勝ったも同然と?」
師匠「お前は手を使わず俺を倒せるか?」
弟子「はい、簡単です。夕飯を人参山盛りにすればいいんです。」
師匠「俺が悪かった。」
好き嫌いはいけない。
【打突にも使える脛あて】
剣士にとって、機動力は生命線である。
攻撃にも、回避にも、足捌きが全てを握ると言っていい。
だからこそ、剣士の装備における脛あては、軽量で防御力の高い素材が使われる事が多い。
我が流派においては打突にも使用する為、素材一つにおいても選び抜かれている。
ある師弟の会話
弟子「師匠、師匠、この脛あて軽いですねぇ」
師匠「だろう、蹴りも出しやすいように出来てる。」
弟子「確かに、関節の動きを阻害しませんね。」
師匠「お前のそれは、特注品だ。」
弟子「え、そうなんですか?」
師匠「脚線美を際立出せるべく、街の鍛冶屋の煩悩と色欲に根差した創作意欲がふんだんに。」
弟子「師匠、ちょっとそこを動かないでください。」
料金は応相談。
【道具を入れておく背負い袋】
突発的に発生する戦闘において、道具を置いたり、荷物の安全を確保したりする時間はない。
荷物を入れる背負い袋一つにしても、背負ったまま戦闘が出来るよう、体に密着させて固定できるように工夫されている。
戦闘とは、その場の戦いだけではない。
食事・睡眠など、生活の全てが戦闘なのである。
ある師弟の会話
弟子「はい、師匠。今日のお弁当です。」
師匠「歩きながら食うぞ、今日中に街につきたい。」
弟子「お行儀が悪いですけど、確かに街について宿で眠りたいですね。」
師匠「その通りだ。何より街にはだな。」
弟子「うん、街には?」
師匠「女性が存在している。」
弟子「殴りますよ。」
師匠「運命的な出会いは何処に転がっているかわからんのだ。」
弟子「どうせ声一つかけられないでしょ。」
師匠「剣士に女など不要だちくしょう。」
会話しながらでも、荷物のやり取りが出来る。
【長旅にだって耐えられる胴着】
衣服、それすら防具である。
いざという時は自身の袖を使い首を絞めたり。
帯を使って脱出用のロープ代わりにしたり。
用法は様々である。
勿論普段着であるため、洗濯しやすい、新しいものを用意しやすいなども、重要な要素である。
ある師弟の会話
弟子「師匠、たまには可愛い服も着たいです。」
師匠「なんだ、その胴着では不満か。」
弟子「不満ではないですけど、やっぱり気になりますよ。人からどう見えてるのかとか。」
師匠「なんだ、そんな事を気にしていたのか。」
弟子「そりゃぁまぁ。」
師匠「大丈夫だ。胴着というのは、お前に似合うように出来ているんだ。」
弟子「というと?」
師匠「背が小さくて胸が無くて足が短くてもかっこよく見えるようにだな。」
弟子「今日のご飯はありません。」
口は災いの元である。
【歩きやすくて丈夫な靴】
あらゆる武道に置いて、足元は最も重要である。
足場が悪ければ武器に体重は乗らず、回避もおぼつかない。
そういう意味で、靴は最も大事な装備品と言えよう。
ある師弟の会話
弟子「あ。」
師匠「どうした?」
弟子「靴の紐が切れちゃいました。」
師匠「我慢しろ。次の街についたら修理してやる。」
弟子「歩けませんー。このまま歩いたら足挫いちゃいますー。」
師匠「だからあれほど、手入れを怠るなと教えたろうが。」
弟子「………ごめんなさい。」
師匠「ち、ほら。背負ってやる、次の街までだぞ。」
弟子「わーい、ありがとう師匠。」
装備品の手入れは、基本である。
【師匠にもらった私の片刃剣】
片刃の剣、両刃の剣、どちらも利点は存在する。
片刃剣の利点は、刃のない部分を利用した受けや、力の増幅にある。
我が流派では、片刃の剣を採用している。
ある師弟の会話
弟子「師匠師匠。」
師匠「なんだ。」
弟子「みねうちってあるじゃないですか?」
師匠「うん、あるな。」
弟子「あれ、本当に死なないんですか?」
師匠「斬れないだけだ、鋼で思いっきりぶん殴るのと同じなんだから、普通に死ぬ。」
弟子「じゃぁ、あれの意味ってなんです?」
師匠「剣を血で汚さない事。」
弟子「私、みねうちを極めます。」
自分の剣は剣士の命、大事にしよう。